2011年2月5日土曜日

寺イベントを終えて・・・

10月にスタートしたボランティア学8
中間目標であった寺イベントが終わりました。

イベント報告というよりは、白金アンテナ(寺アンテナ)を通じて、自分自身と地域との関わりがどのように変わったのかということをを振り返りたいと思います。

12月中旬から白金アンテナというプロジェクトを進め、自分自身がアンテナを張り巡らせながら町を歩き、聞き取りを行い、地域の人の暮らしや仕事を肌で感じることで、10月ごろと比べると、自分たちの地域の見る目が少しずつ変わってきたと感じています。

坊主部を訪ねてから始まり、白金アンテナの結成、寺アンテナを担当しお坊さんたちと真剣に向き合い対話をする、匠アンテナで工場の音やにおいを感じ、ふるさわで押見さんと終電前まで語り合う。
このような人と向き合うプロセスの中から、お寺で働き、暮らす中根さん、林さん、町工場を営む押見さんが地域をどのように見ているのか、どのような問題意識をもっているのかが少しずつ見えてきました。

寺アンテナを担当していた自分は、中根さん、林さんと出会い、今までもっていたお経を唱えているだけのお坊さんというイメージ観光地としてしか捉えていなかったお寺のイメージが変わり、お寺が地域にとってどのような場所であるべきかということを、お坊さんと同じ目線で考えられるようになったと思います。
最初は地域が抱えている問題は何かという問いから始まりましたが、最後にはこの人が抱えている問題は何かと具体的な人を通じて白金を見れるようになりました。
押見さんが仕事を途中で切り上げて行く母親とのおつかいへご一緒させてもらったり、昔の話を聞きながら町を歩いたり、お坊さんと5時間以上の打ち合わせをしたり、仏教を考える勉強会に参加する。
この、具体的な人と出会い、その人の仕事や生活に振れながら関係性をつくってきたプロセスこそが大事だったと改めて感じます。

昨日のイベントでは学生、僧侶、職人、教授・・・多様な人々が集まり語り合う場がをつくることができました。普通に生活をしているだけでは出会うはずのない人と人が出会い、無理に関わる必要のない人同士がつながる。
地域の人にとっても、よそものである学生が入ることで地域のなかで新しいつながりが生まれ、白金の魅力を再発見するきっかけをつくることができたこと、これは白金アンテナの大きな成果だと思います。

大きなイベントは一段落したけれど、これで終わりではない・・・
継続的に関わる仕組みをどうやってつくっていくかが今後の課題であり、卒業するまで・・・卒業した後も白金と、白金の人と関わり続けたいと思います。

お忙しい中時間をつくって頂き、いつも真摯に向き合ってくれた地域の方々、本当にありがとうございました。

寺アンテナ くろさわ

2011年2月4日金曜日

白金アンテナ~寺イベント~

2011年、23日に行われた明福寺でのイベント。

“つながる”ことを考える良い機会になった。
つながることが良い、とは限らない。
いろいろなつながりがあっていい。
そんなことを考えた。

今回の寺イベントでは、人と人とがつながるきっかけになったのかな、
と思う。

自分は白金アンテナの紹介とこれまでの明学と白金地域の関係を紹介しました。
滑舌が悪いながらも、お伝えした。


寺のイベントの前の街歩き。

予想以上に時間がかかる。
それは、白金をただ歩いて通り過ぎたわけではなかったから。

アポがないのに大人数で押し寄せても、拒まずお話しをしてくれる懐の深さ。
町に手触りがあるというのはこのことか。
そう思いながら、カメラで白金の風景を切り取った。



寺イベント。
静かな寺に多くの人がざわめく。
笑い声が築200年のお寺に響く。

昔も、このような光景が当たりまえだったのだろうか。


今回のイベントをやる際にも、いろいろなプロセスがあって、協力があって
行き当たりばったりな感じでできてしまった。

まぁ、自分も人に甘え過ぎだということであるが。

ちなみに、お茶会で食べた松島屋の大福は、控えめな甘さでした。




By 森田友希(Yuki Morita

2011年2月3日木曜日

明日はいよいよ…

明日は、いよいよ明福寺での白金アンテナのイベント日です。
イベント詳細については、ぜひ過去記事を参照にしてみてください。
アンテナメンバー一同、緊張しながら明日を迎えますが、
今まで発見した白金の魅力や、
活動を通して考えたこと・感じたことを、自分の言葉にしながら伝えていきたいと思います。

今日は、かなと一緒に明日の町歩きのリハーサルも兼ねて、白金の町を歩きまわっていました。
最初のころは、防犯パトロールなどで町を歩こうにも全く土地勘がなく、志田町倶楽部の方にひたすらついていくだけでした。
そして、歩いていくうちに、お寺や町工場がたくさんあることを知り、昔からあるなじみのお店があれば、そのお店の人に挨拶を交わしている風景を直接見ることができ、今まで抱いていた「少し敷居が高い町」というイメージがなくなっていったのを覚えています。

そこから、何度か防犯パトロールに参加したり、グローバルフェスタでのポスター貼りを通して、少しずつどこにどのようなお店や建物や工場があるのかを把握することができるようになりました。
もちろんそれは、自分だけの力ではなくて、例えば防犯パトロールであれば、その場所にまつわるエピソードを教えてもらうことで、単にそこを歩いて通るだけではなくて、モノガタリがつまった場所となり、そしてそのモノガタリを誰かに教えたくなっている自分がいました。
白金のモノガタリを伝える…
白金アンテナが発信したいと思っている1つのものであると思うし、こういう話をキャッチしてくれた明学生が興味を持ってくれて、「もっと知りたい」という気持ちになってくれたら良いなと思います。

ご興味がある方
町歩きから参加される方は、14時50分に白金高輪駅の改札前へお越しください。
お寺での発表から参加される方は、明福寺までお越しください。こちらは16時から開始します。
交流会は19時より、大船で行います。こちらからの参加も歓迎いたします。
問い合わせはkanesirokun@gmail.com
まで、お願いします。

ななうみ 

2011年2月1日火曜日

勉強会に参加

13時から2月3日、白金アンテナ@寺イベントの最終打ち合わせを行いました。
中根さん、林さん、学生側は、黒澤、七海、岡本、そして昨日は猪瀬先生も参加して、不安なところを詰める。メインは前回曖昧に終わってしまったパネルディスカッションで何を話するかということ・・
寺アンテナ(黒澤)、食アンテナ(七海)それぞれが、地域と関わっていく中でどのような感情の変化があったのかを語る。
イベント前にいままでの出会いを振り返り、自分たちが白金の何に魅力を感じ、伝えたいのかを考え直すことができよかったと思います。後は本番でどこまで伝えられるか

15時からはさんじ会の勉強会に参加させて頂きました。
この勉強会は、住職さん同士が宗派を超えて仏教を学び合う場をつくろうということで、中根さんが林さんに声をかけ始まったそうです。

本堂での法要から始まり、
中根さんがお勤めをする後ろで、住職さん8人と、学生3人と、先生が座っているという異様な光景
意味は理解できなくても、全力でお経を唱える。

大広間に移って仏教聖典の輪読を行う。
住職さん方が聖典の内容について意見交換をしているのを学生は傍観するという感じで話が進む
最後はボラ8チームの内部での不和の話で盛り上がる・・・
ここはあまり触れず次に進みます

今回の勉強会のテーマは「無縁社会と私」
テキストはこちら
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569794149?tag=booklog.jp-22&linkCode=as1
無縁社会と言われる現代のなかで、積極的に他者との関係性を作ろうと行動する学生の動きをみて、中根さんがこのテーマを設定してくださいました!

twitterやブログでの人とのつながり(今回の勉強会には、twitterを通じてつながった方も参加されていました・・しかもその人は明学のOB!!かねしろくんももう少しがんばってつぶやかなければいじけないな~)
住職さん、学生にとっての近所付き合い
家族関係
大学での人間関係など
住職さん、学生という立場は関係なく、一人の人として、自分の行動を振り返りつつ他者とどのように向き合うべきなのかが論点となりました

最後に岡本くんが住職さんに教育と宗教の関係について熱く語り終わる

普通に学生生活を送っているだけでは、出会うはずのなかった住職さんたちと出会い、真剣に考えていることや悩みを相談できる
本堂でお経をあげているときは、若干違和感を感じたけれど、最後のディスカッションでは、学生、住職さんという壁はなくなっていたように思います。
学生だけでディスカッションしているよりも、議論に発展性があっておもしろかったです。
仏教を仕事にしている方々と真剣に語り合うことで、地域に出ていき人と出会うことの豊かさを感じられる場でありました。

終了後は大船で交流会を行いました。

中根さんと、きょうのような住職さんと学生が真剣に対話できるような場を定期的につくっていきたいという話をしました。寺アンテナの今後が少し見えてきた気がします!

次回の勉強会は2月27日だそうです。

さんじ会の皆様、ありがとうございました。そして今後もよろしくお願いします。


寺アンテナ担当 黒澤友貴

2011年1月28日金曜日

白金アンテナ@寺開催!

白金アンテナ@寺というイベントを開催します。お寺は多様な人々が集い
地域コミュニティの中心となる場所。そのお寺で、私たち白金アンテナが
今まで受信してきた白金の魅力を、写真・動画・パネルディスカッション・・
様々な手段を活用して発信します。
このイベントが学生にとって地域と出会うきっかけとなり、新たな人と人と
のつながりが生まれるような場になってほしいと思っています。

【詳細】
・日時:2月3日(木)15時~18時半(途中参加可)
・会場:明福寺(東京都港区三田四丁目4番14号)
・集合時間・場所:14時50分 白金高輪駅改札前
・参加費:300円 ※交流会参加者は会費別途徴収
・定員:30名 ※先着順
・申し込み方法:下記アドレスに、氏名・当日連絡が取れる連絡先
学生の方は学籍番号を明記の上、お送りください。
【参加申し込み先】 kanesirokun@gmail.com
・申し込み締め切り 1月31日
・主催:明治学院大学教養教育センター開講科目 ボランティア学8
・協力:さんじ会(三田寺町仏教青年会) 白金志田町倶楽部 

【プログラム内容】
・街歩き
・地域の魅力発信
・学生と住職さんによるパネルディスカッション
・明治学院大学茶道部によるお茶会
・交流会

街歩きから交流会まで、白金の魅力がぎっしりと詰まったイベントとなっております。
奮ってご参加ください。

寺アンテナ担当 黒澤友貴

2011年1月27日木曜日

白金アンテナ@寺 打ち合わせ

1月27日13時から白金アンテナ@寺イベントの打ち合わせ&リハーサルを行いました。
黒澤、りか、かな、杉ちゃん、とみーに加えてカメラマンの森田が参加。

最初にスケジュールと備品確認を行ってから、本堂に移動して司会つきのリハーサルを行。
順調に流れていくがパネルディスカッションのところで、行き詰まってしまう。自分たちが何を伝えたいのかということがハッキリしていないのが原因だったかと・・・

そんな中、人との縁について、中根さんに話をしてもらいました。

社会人になると、金銭のことを一番に考えるようになってしまう。そうなると、人間関係を犠牲にするようにもなってきてしまう

現代は核家族化が進み、嫁と姑の関係もなくなってしまっていること(中根さんの経験も話して頂きました)

そして学生への問いとして、人との関係をつくることが煩わしいという人が多い中、学生が地域に出ていき何を感じているのか。その感情の変化を聞きたいと意見を頂きました。

中根さんのお話により、盛り上がりはしたものの、議論が白金の魅力を伝えるという趣旨から広がりすぎているのではないかという意見がでたりと、あまりまとまらず・・・



その後、お茶会とワークショップのシュミレーションを行い、リハーサルは終了しました。
・・・気づいたら18時過ぎ、5時間に及ぶ打ち合わせ&リハーサルが終わりました
うまくいっていない部分もあるけど形は見えてきていると思います。


今までも、坊主部を訪ねてから始まり、ジャズコンサート、写真を活用して地域の魅力を伝えたいといった、中身がほとんど詰まっていない提案すべてに耳を傾けてくれ
いつも真摯に向きあってくれる、中根さん、林さんに感謝です。

絶対に3日のイベントは意味あるもの、次につながるものにしたいと思います!

寺アンテナ担当 黒澤友貴

2011年1月21日金曜日

第二回匠アンテナ 工場見学

第二回匠アンテナ 町工場見学に行ってきました。
押見さんに紹介して頂き、今回訪れたのは、南麻布にある城山製作所というプラスチックをつくっている町工場です。
白金高輪駅から徒歩15分、桜田通りから路地に入っていったところに城山製作所はあります。

今回は、黒澤・七海の二人でおじゃまをし、13時~15時までの間、インタビューと工場見学をさせて頂きました。
対応して頂いたのは代表取締役の坂井さん。
坂井さんは生まれは白金であるようですが、現在は白金には住んでおらず
仕事のために通っているらしいです。
工場で働いている人は、白金に住んでいると思い込んでいましたが
どうやら3代目になると出身が白金でない場合が多いとのことです。

城山製作所は樹脂精密加工品の製作全般を行っている工場で
50年以上前から、この白金で工場を構えています。
工場では5人の職人さんが働いていて、プラスチックを切る、削る、磨く、穴をあけるといった作業が大型の機械を使って行われていました。


工場で働いている方の中には、中学校を卒業してからずっと工場で働いている人も
いるらしく、まさしく職人さん!
職人さんの中には工場の上が寮となっていて、そこに住んでいる方もいるようです。

坂井さんとのお話はときどき脱線しながらも、白金の昔話、工場のことなど色々と話をしてくれました。
昔は魚らん銀座と呼ばれていて、賑わっていたこと
魚らんあたりには町工場で働いていた人たちがよく行っていた定食屋さんがあり、500円で食べられる焼き鳥屋さんがあったこと
映画館や銭湯(坂井さんの同級生の家)があったこと・・・など
白金の昔話を聞くだけでもおもしろく、大変興味深かったです。
このような話を聞いていて感じたのは
今あるものだけではなく、今は失われてしまったものや、地域の人々の記憶の中だけにしか残っていないものを、インタビューや対話の中から聞き取り、発信していくのが自分たちの役割なのだと再認識しました。
工場で作ったというプラスチックの物入れ?も頂きました。
2月3日の寺イベントで使わせて頂きたいと思います。
坂井さんには、MMRのリーダーである前田さん、東港工業さんと押見さんの友人である畑鉄鋼さんを紹介して頂きました。次回の町歩きでは、この2つの工場のどちらかを回れたらと思います